氷河期世代の日常とアニメモ

就職氷河期世代の著者がつづるライフハック、アニメ紹介

アニメモ ~やがて君になる~

やがて君になる 

 原作:漫画 既読 (2019/1/4,14更新)

 ジャンル:百合系アニメ

 今まで私はこのジャンルを覧たことがなかったのですが、非常に評判がいいので見てみたら思いのほか出来が良かったので紹介。

 2018アニメ ニコニコ動画の不死鳥枠で復活した上、年間総合10位にランクイン。

 このジャンルとしては異例中の異例。なお、最終回が終わった後は、原作の紙の漫画が品切れになった(その後、増刷)

 まず、絵(作画)がかなり綺麗、話構成、演出もよくできていてアニメ作品としてかなり高水準。(1話1話の区切り方も完璧)

 調べてみたら脚本にマンガ原作の作者がすべて入っているようです。

 原作(マンガ)の評価も高いらしいので十年ぶりぐらいにマンガ(原作)を買いました。(フルメタルパニック以来)

ヨドバシカメラ電子書籍33%還元をやっていたのでヨドバシカメラのDoly

 原作も区切りが刊ごとにうまく区切られていて、作者の優秀さが分かる作品でした。

 なお、電子書籍ではじめてマンガを買ったのですが、iPadでみると最高ですね。紙よりも大きいし(12.9と10.5を所有)トーンなども綺麗に表現されていて。あと物理的に場所を取らないし。

 その原作をアニメーション表現としてうまく落とし込んでいる上で、原作を補完している傑作、名作。5年に1度現れるレベルのアニメ。作者もTwitterなどで言っていますがアニメ版は「完全版やがて君になる」ですね。

 原作未完結のため途中で終わっています。

 12話で一区切り。13話は次へつなげるための話。アニメオリジナルで無理に終わらせてなくて、原作に忠実にこの区切り方で終わられて正解だと思います。

 2期があり、原作完結し、アニメも完結まで制作されれば間違いなく10年に1度の名作になると思います。(理想的な終わらせ方としては君嘘のような原作同時エンドがベストかな)

  ジャンルが百合でストーリーが女同士の恋愛なので、見送る人が多いですが、少しぐらい抵抗あるぐらいなら是非視聴することをおすすめすす。題材が同性というだけで普通の恋愛ものとしてしてかなり高レベル水準。(ラブコメではないのでコメディ要素なし)

 最近は原作をぶち壊す作品(フルメタIVや禁書Ⅲ)が多い中、これは、原作に+(プラス)してアニメならではの追加表現。この点も、君嘘と似ているかな。

 前半の折り返し地点の6話が神回。特殊エンディング&Cパート表現部分。原作者が意図して制作指示したのか、アニメ制作側かは不明ですが。

 今期では、現在原作の生徒会劇の寸前まで描かれています。消化率は原作ストックの4.5/6ぐらいですかね。

 原作の進行が月刊なので遅いのでストック的には2期はだいぶ後になりそう。制作委員会にdアニメストアが入っているので、原作ストックが溜まれば、BDの売れ行きにかかわらず2期はありそうです。

 作品的には、丁寧につくっており、原作者も監修でパーフェクトな出来です。

 売り上げ的には非常に苦しいジャンルに挑戦し、それを高レベルで仕上げているだけに、BDを買わない人も2期制作のために、アマゾンプライム、dアニメストアで是非覧て欲しい。(配信は再生時間で版権元にお金が入るシステムなはずなので)

 私はこの作品以外は、このジャンル(百合)は未見ですが、たぶんこのジャンルでは突出した出来の作品と思います。普通にアニメーション作品としてかなり高レベル。

 個人的2018年最後のクール 最高の作品でした。2018年個人的ベスト作品 

 特にEDの曲が非常に良い。本当に名曲。OPとEDが逆なら良かったのに。

 アニメ技術的にみると、結構止め絵を多用しており(不自然ではないです)、動きが少ないですが、限られた予算の中で頑張って作ったと思われます。

 同じカドカワの青豚が劇場版まで決まっており、予算的には青豚の方があっただろうに、作品の出来ではこっちが圧倒的に高い。

 作画、音楽、声優、原作すべてのスタッフに恵まれていた希少な作品。

 2018秋は、前評判のSOA、禁書3(共に失敗作)、他の作品的にはゾンビランドサガ、SSSS.GRIDMAN、青豚、やがて君になると超豊作クールだったが、ジャンルが百合というハンディを覆し、後半にかけ視聴者を増やした作品。

 是非ジャンル嫌悪で見るのをやめている人は是非見て欲しい。

 恋愛アニメーションの名作と言われる恋嘘なみのクォリティです。

 個人的2018ベストはやがて君になる、2位はシュタインズゲート0、3位は同率で、ゾンビランドサガ、SSSS.GRIDMANでした。